久しぶりに勝山のひとりごとを言います。

久しぶりに勝山のひとりごとを言います。
私はそうめんを造って約50年ただいま75歳。
今は麺造りから一線を退いて新商品の開発をしています。
お客様のニーズを知ること原料の情報を知ることが私の仕事です。

昔は三輪そうめん組合から原料を支給されて、その後組合に収めていました。
それで職人の仕事は終わりでした。
この仕事を40代の前半まで続けて参りました。
ある時ふと思ったこと、
本当に私の作ったそうめんがお客様に本当の満足をされているか、疑問を持ちました。
組合の指示通りに作るだけで消費者のお客様の声が聞こえてきません。
そこで数年悩んだ末に組合を脱退し、数年悩んだ末に創作手延べ職人として出発しました。
まず、デパートやスーパーの店頭に立ち販売活動をしながらお客様の意見を聞き参考にして参りました。
その時1番学んだ事は、お客様がおいしいとか、良い商品とか、
言われるのと職人が最高の良い商品を作った、と言う事は大きく異なってました。
そうめん職人はいかに細いそうめんを作るか、作れるかが腕の見せ所でした。
これはグルテンを多くして細くすることによって職人同士が認めたことです。
お客様の意見は、美味しい、、安心,安全、適正価額でした。
グルテンを多くした麺は、価格も少し高く、細いが美味しくありません、
そこで私は和菓子に使われる薄力粉と中力粉のブレンドの原料を開発しました。
少し太めですが表面が柔らかく芯に腰をつけるそうめんを開発することができました。
一般のそうめんは麺と麺とくっつかないために油を使いますが私は吉野葛を使っています。
その開発によりお客様の要望にかなうことができそうめん嫌いだった人たちも私のお客様になりました。
その商品の名前を一筋にこの道を生きると言う意味で「一筋縄」と命名しました。
その一筋縄と言う麺を作り上げて約20年になります。
今は第二の一筋縄を開発中です。
勝山が生きてる限り麺作りにかけて参り所存です。
当社の経営理念は、「麺を通じて満足を提供する」
この精神を一生続けて参ります。

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